新型コロナウイルスへの有効性が認められた次亜塩素酸水につきまして各メーカーより様々な商品が出回っております。特に最近では高塩素濃度の次亜塩素酸水を希釈して使用する【希釈タイプ】をよく目にします。

【希釈タイプ】の商品は、水道水と混合して濃度を薄めることから希釈の度合いによってコストを軽減できるというメリットがあります。しかし、感染予防対策の観点から考えた場合にはいくつかリスクもございますので、みなさまには詳しい知識を持って商品を選んで頂けると幸いです。ここでは私共が考える希釈タイプのリスクについてご紹介させて頂きます。

①有効塩素濃度について

ウイルスや菌へ除菌効果を発揮するためには、一定の有効塩素濃度が必要になります。例えば新型コロナウイルスに有効性が認められている塩素濃度は【35ppm以上】と定められており、この値を下回ると除菌効果が得られないと言うことになります。また逆に塩素濃度が高い場合は人体への安全性に関わってきます。厚生労働省の資料によると人体に害がない塩素濃度は【80ppm以下】とされております。つまり35ppm~80ppmの範囲は人体への安全性があり除菌効果も発揮されることになります。

希釈タイプの場合、もともと高塩素濃度(100ppm~)の原液を希釈するという作業を購入者様が行いますので万が一、希釈率を間違えて生成してしまった場合に”除菌効果が得られない””人体への安全性が保てない”ということが考えられます。

 

②酸性度(pH値)について

ウイルスや菌への除菌能力は、酸性度により変わってきます。厚生労働省の資料によると除菌効果が優れている酸性度は、pH5~6.5という結果がでており、弱酸性次亜塩素酸水が評価される点はここにあります。また、酸性度は商品の保存期間にも影響します。酸性度が不安定な場合は有効使用できる期間が短く、逆に安定している場合は長期間有効使用できますので酸性度は重要な要素として考えられております。

希釈タイプの場合、原液と水道水で希釈を行うわけですが水道水の酸性度はご使用頂く先の環境により大きく異なります。(例えば市水と井水でも酸性度はかなり違います。)つまり何も水道水を加工しない状態で混ぜた場合はpH値が大きくずれる可能性があり除菌効果や有効期間が維持できないということが考えられます。また、透明なため分かりにくいのですが実は次亜塩素酸水と水道水は均等には混ざりづらいと言われています。※ストレートタイプは特殊な設備で安定製造しているのに対して、ただボトル内で水道水と混ぜる希釈タイプに安定性の差がでるのはしょうがないことです。

上記の点から、基本的にはストレートタイプの方が安全性や除菌効果が高く長期保存に適している為、お勧めしておりますが掃除などで短時間に大量使用する場合には希釈することで安価になる希釈タイプでも良いかもしれません。※掃除だけに使用するのであればハイターを希釈したものでも代用可能なので、そのほうが経済的かもしれませんが…

弊社商品【グランドアクア】は、pH6.5・50ppm・ストレートタイプ の弱酸性次亜塩素酸水です。物品・手指・空間など様々な場面で安全にご使用頂けます。

お客様の環境にあった商品タイプを間違えずお選び頂けることを願っております。

 

【ダウンロード用資料】 次亜塩素酸水 希釈タイプの隠れたリスクとは?

 

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